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石川・富山・福井・新潟・長野の冬虫夏草とは

冬虫夏草(とうちゅうかそう、ふゆむしなつくさ、”Cordyceps sinensis”(Berkeley)Saccardo)は、子嚢菌門核菌綱ボタンタケ目バッカクキン科冬虫夏草属の菌類の一種。チベット高原やヒマラヤ地方の高山地帯で草原の地中にトンネルを掘って暮らす大型のコウモリガ科の蛾の一種の幼虫に寄生する。
中国ではこの菌の子実体を菌核化した宿主をつけたまま採集して乾燥し、漢方の生薬もしくは中華料理の薬膳食材として珍重してきた。冬虫夏草の名称は、中国で古くに、この菌が冬は虫の姿で過ごし夏になると草になると考えたことから名付けられた。
旧来日本では同属の冬虫夏草属(”Cordyceps”)の菌に加えてスチルベラ科(Stilbellaceae)などの菌も含めた昆虫や菌に寄生して発生する麦角菌類の総称としても「冬虫夏草」という呼称が使われてきたが、”C. sinensis”との混同を避けるため、総称としては中国での呼称に倣って「虫草(ちゅうそう)」を用いる、あるいは「冬虫夏草」を使うにしても「冬虫夏草菌」か「冬虫夏草菌類」と呼ぶことが提唱されている。現状としては薬学分野では厳密に”C. sinensis”のみを冬虫夏草と呼ぶのに対し、日本の菌学分野では虫草に対して広義の用例として冬虫夏草の呼称が普及している傾向にある。もちろん中国では厳密に冬虫夏草と虫草を区別して扱っている。菌学分野では”C. sinensis”を「シネンシストウチュウカソウ」と呼ぶことが多い。

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